Sony Network Communications

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ソニーグループが生活の質を天井から変える。
マルチファンクションライトが届ける
便利さと快適さ、そして高齢者の見守り。 2019.09.04

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)なる言葉が世間に浸透し、日常生活における暮らしの質の向上に関心が集まる昨今。最先端のテクノロジーを駆使してそこに寄与するIoT製品も数多く登場している。ソニーネットワークコミュニケーションズが2016年に発売したマルチファンクションライトもそのひとつだ。天井から生活の質を変えるという新しい発想でLEDシーリングライトとスピーカー機能などを持つマルチファンクションユニットとを融合させ、これまでにない体験を生み出している本製品。ここでは同社のIoT事業部で本製品の開発にも携わった横沢信幸氏に話を伺い、IoT製品の中でもソニーグループがこれまで挑んでこなかった照明機器に着目したきっかけ、この製品を通じて届けたい世界観、そして今夏から新たに提供を開始した高齢者の見守りサービスなどについて尋ねた。

生活動線はそのままで、便利さと快適さをプラス

2016年に発売したマルチファンクションライトですが、これは天井に設置したユニットをハブとして、スマートフォンからテレビやエアコンの操作ができたり、室内の人の動きをセンサーで検知できたり、スピーカーを通じて遠隔から声を届けられたり、さらには高音質で音楽が聴けるなど、まさに毎日の暮らしを変えるインパクトを持っている製品だと思います。まずは本製品の開発のきっかけからお聞かせください。 最初のきっかけは2015年のことで、何か新しい提案を求められる中で、これまでのソニーグループに無いマーケットを狙える商品を作りたいと考えたところから始まりました。その中で白物家電でソニーっぽいものがあってもいいよねって思ったところが開発の原点です。

スマートスピーカーなど数々のIoT機器が登場している中で、LEDシーリングライトという分野に着目した理由は何だったのでしょうか。 もともとソニーが作っている製品は家の中にあるものが中心です。そこで各家庭に必ずあるものは何かと考えてみた結果、照明器具というところに行き着きました。しかも、照明器具は各部屋に一つずつあるものなので、一軒で複数購入していただけるチャンスのあるアイテムになるという期待もありましたね。

マルチファンクションライトの中にある「ソニーらしさ」を教えてください。 第一のポイントは、パワフルな音を実現しつつ上の階に振動が伝わらないように設計されている点。そして、コンパクトなユニットの中に人感、温湿度、照度という3つのセンサーと高精度のマイクを搭載している点です。前者についてはマルチファンクションユニットを真ん中に据えたデザインが大きいですね。スピーカー付きのシーリングライトは他社からも発売されていますが、ライティングメーカーが作ったものは思想にしても形にしても照明が中心の設計になっていて、ライトの周りにスピーカーが付けられているために天井に音が伝わりやすくなります。それに比べて私たちのマルチファンクションライトは主軸にスピーカーがあり、なおかつユニットの中に包み込まれているので天井に振動が伝わらないようになっていることが特徴です。

「良い音」というのは、AV機器メーカーでもあるソニーのプライドですね。 そうですね。最大出力5Wと高出力のスピーカーを搭載していて、無線LAN経由でスマートフォンの中にある音楽を流すことができます。シャワーのように音が降ってくるのは言葉では表せないような体験ですし、家にいながらにしてサードプレイスにいるような感覚が味わえます。便利さと快適さという面に加えて、エンタメ的な「楽しさ」という要素があるのもソニーらしい商品といえるでしょうし、そこがユーザーの方々に喜ばれている部分でもあります。

もうひとつの特徴として3つのセンサーとマイクを搭載している点を挙げていただきました。ハイスペックなセンサーをオールインワンで搭載できるところにもソニーの技術力の高さが伺えます。様々な機能がある中で、横沢さんが特に本製品の優位性と考えている部分はどこでしょうか。 機能が持つ魅力はもちろんですが、生活の動線を変えずに新たな便利さを与えられる部分が大きいと思います。今はいろいろな新しいデバイスが出ていますが、新しいものを手に入れればそれを置く場所に悩みますし、家電であればコンセントや配線を考える必要も出てきます。その点、照明は部屋に必ずあるものなので、今までのライフスタイルを変えずに家の中をスマートホームに変えることができます。

このマルチファンクションライトは専用スマートフォンアプリで操作が可能になっていますが、アプリではどんな情報が見られるのでしょうか。 照明やエアコンのオン・オフの状況、明るさの状態、温度・湿度の変化、人の動きなどが表示されます。また、外にいても照明の明るさや色の調整、エアコンの操作ができるので、暑さや寒さが厳しい季節はとても便利ですし、消し忘れの心配もなくなります。部屋の中の情報が「見える化」できることで、改めて生活の質に関心を持つようになった方も多いそうです。あと個人的によく使っているのは伝言機能ですね。最長60秒間のメッセージを記録させることができ、例えば、子供が帰ってきたことを人感センサーで検知し、「おかえり」などの声を再生できます。録音した側にも伝言が再生された旨が通知されるようになっているので便利です。

共働き世帯も多い時代、子供としてもお父さんやお母さんの声が聞こえたら嬉しいでしょうし、親としても子供が帰ってきたことを教えてくれたら安心できますね。 そのほかの機能としては、同じネット環境内であればスマホからスピーカーに音を飛ばすことができるので、例えば朝食の時などわざわざ寝室まで家族を起こしに行かなくても、離れた場所から呼びかけることもできます。なお、操作については、専用アプリとリモコンで可能なほか、代表的なスマートスピーカーに対応しているので、両者を連携させれば声でのコントロールも可能です。

現在は法人向けの販売に力を入れているというマルチファンクションライトですが、特に実績の大きい業界にはどんな業界が挙げられますか。 やはり不動産業界からの需要が大きく、なかでも今は賃貸物件や投資用マンションへの設置がメインになっています。物件ごとの差別化が難しい中で、低い投資で付加価値を作りたいというところにニーズが生まれています。

不動産業界をターゲットにしたIoT商品は他にも多数登場していますが、その中で評価を受けている要因はどんなところでしょうか。 お客様から多く反響をいただくのは導入のしやすさですね。工事の必要なく、お客様自身で取り付けられて、配線の引き回しも要りませんから、設置する際にも外す際にも特別な手間がありません。

月額課金などのランニングコストがかからないというのも導入しやすい要因に感じます。 そうですね。ランニングコストを考える必要がないので、価格や賃料に反映しやすいというメリットになっていると思います。また、留守中に人感センサーが人の動きを察知すると警告音が鳴るとともにスマートフォンにもアラートを投げてくれるので、「セキュリティ賃貸」と謳うなど防犯面のメリットを訴求することができますね。防犯会社のサービスに比べればカジュアルなシステムではありますが、月額数千円のようなサービスにコストを負担しなくても、物件の価値を高められるアイテムと言えます。

天井からそっと、高齢者をやさしく見守る

そうした中で、今年7月には法人向けに月額制の「みまもりサービス」をスタートされました。 こちらは企業向けにマルチファンクションライトを販売していく中で、お客様からリクエストを受ける形でスタートしたサービスです。一定時間人感センサーで人の動きが検知されない場合、長い時間にわたって電気の操作がない場合などに自動音声でご本人に安全確認を行います。そして、呼びかけに反応がない場合はマイクが拾った音声データを家族や管理会社に届ける仕組みです。養護施設などで使っていただく場合、管理側のPCで複数の室内の状況が一括管理できるようになっているので、巡回業務などの効率化にも期待ができます。

「ライフスタイルはそのまま」という製品の特徴が、このサービスでも魅力につながっているのでしょうか。 確かにそれはありますね。今では各社から様々な見守り機器が出されていますが、置くタイプのような端末だと居住者の方がコンセントを抜いてしまうという例も少なく無いそうです。例えば、掃除をするために見守り端末のコンセントを抜いて、そのまま戻すのを忘れてしまうようなケースですね。マルチファンクションライトのように天井に設置されている機器ならそういった心配はありませんし、さらに反応も機械音声によるものなので、誰かに監視されているという違和感を与えずにそっと見守れるのもいいところです。

2025年には国民全体の3分の1が65歳以上の高齢者になるといわれ、高齢化対策は社会の重要課題ですから、まさに時代のニーズに合ったサービスですね。 高齢化がますます進む中で特に都市部では高齢者向け住宅が不足しつつあるという声があります。そういった中で一般の賃貸住宅でも高齢者の住む部屋だけにサービスを入れたいというオーナーの方々が増えています。そうしたニーズにも応えていきたいです。

今後新しい機能の拡張などは予定されていますか。 ここ一年でもAmazon EchoやGoogle Homeとの連携を進めてきましたが、ハードウェアを変えなくてもソフトウェアのアップデートできる製品なので、これからも時代のニーズに合わせながら新しい機能を拡張させていきます。また、クラウドを介して他の事業者のシステムとの連携もできるので、例えばスマートロックとの連携によって電気が消えたら鍵が閉まる、あるいは室温が下がったら床暖房が点く仕組みを作るなど、外部とのパートナーシップを検討中です。

最後に今後の展開を教えてください。また、このマルチファンクションライトを通じて、どんな世界観を作っていきたいですか。 今はまだ、高齢者向けサービスを立ち上げたところなので、まずはそこでのポジションをしっかり固められるように注力していきます。その上で、若い世代の方々にとってはランニングコストなしで「便利で快適で楽しい」が実現できる製品を、高齢者の方々には「見守り」という形で暮らしの安全が届けられるサービスを届けていきます。その二つの柱でより良い生活環境作りに貢献していきたいと考えています。

PROFILE

横沢 信幸Nobuyuki Yokosawa

2007年ソニー入社。テレビ事業部や研究開発を経て、2013年にマルチファンクションライトの原型となるコンセプトを立案するものの発売を断念。多機能かつアップデートで機能を拡充出来るような商品企画に練り直し、最初の照明パートナーである東芝ライテックと協業し、2016年に発売。ソニーネットワークコミュニケーションズにて不動産業界のお客様と広くコミュニケーションを取りつつ機能のアップデートやサービス展開を実施している。

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